IROAS

堺市堺区・大小路 ワイン・バー
アイローズ

独り言2021.08.25
少し早いですが

お久しぶりです

 

アイローズは緊急事態宣言下のもと

ずーーーっとお休みしています

 

きついですねーー

 

 

さすがにそろそろ仕事がしたくなってきました

 

 

9月1日はアイローズの15周年記念日です

 

いろんな人と出会い、いろんな人に応援されて

時にはひどい裏切られ方もしたりして(笑)

 

いろんな事があった15年間でした

 

 

堺でワインバー

 

「そんなもん誰が興味あんねん!」

 

そんな言葉が大多数だった中でのオープンでした

 

実際オープンしてから何年もの期間は、アイローズをワインバーだと知らなかったお客様も多かったように思います

 

オープンからずっとまじめに頑張ってくれていたシェフが、ようやく独立を決心してくれて独り立ちしてくれた時

 

正直な感想は、肩の荷が下りたという感覚です

 

決してお荷物だったわけではありません

 

私が望む以上に頑張ってくれていて、彼がいなくなることの恐ろしい感覚は言い表せませんでした

 

 

でも人を雇うという事は

 

人の人生にちょっかいを出すのと同じです

 

私が出した彼の人生へのちょっかいが、彼の人生の後悔にならないように

 

シェフと一緒に働いている期間はそれしか考えられませんでした

 

だから彼が無事に独立という形をとれたのに対して安心しました

 

アイローズのお客様のすべてを彼にもっていってもらっても構わない

 

そんな気持ちで送り出せました

 

一つ責任を果たせたという意味で、肩の荷が下りました

 

 

 

 

私が料理を始めたのはそれがきっかけです

 

彼にすべてのお客様を持って行ってもらっても構いませんが

 

アイローズが潰れてしまっては、さすがに困ります

 

 

 

「料理はすべて無くなります」

 

 

 

それまで来てくれていたお客様にはそれだけを伝えていました

 

 

料理が無くても美味しいワインを飲みに行きたいと思ってくれるお客様だけは、誰にも取られたくはありません

 

 

 

アイローズはワインバーです

 

 

 

ワインだけは堺で一番のチョイスとコスパ

 

そこだけは絶対に負けたくない

 

そんな私には強力なパートナーがいてくれました

 

15歳も年下なのに、私が間違った考えを持てばガンガン指摘するスタッフ

 

それでいてアイローズを堺で一番のワインバーにしたいと強く思ってくれる頼れる奴でした

 

 

彼女がいなかったら「堺でワインバーなんて誰も求めていない」の言葉に負けてしまっていたと思います

 

 

いろんなお店で運んだ料理の作り方などは知っていた私でしたが

 

やはり知っているのと、実際に作るのでは大違いです

 

思うようにうまくはいきません

 

 

「なんや?オーナーがシェフの真似事してるらしいなぁ」

 

なんて茶化しに来る客もいました

 

でも、わたしはそんなに腹も立ちませんでした

 

だって私は真似事してるつもりではなかったから

 

 

いろんなお店で、いろんなシェフの料理を運ばせてもらっていたソムリエです

 

適当に作られた料理を運んでいたわけではありません

 

想いのこもった料理をお客様に、代弁者として運び続けてたソムリエをなめんなよ(笑)

 

よちよち歩きしている赤ちゃんに、大人の真似事して歩き出したんか?と馬鹿にする人を見る感覚でした

 

 

そんな頃にも、僅か数人ですが応援してくれていたお客様には頭が下がります

 

 

 

 

 

焦らず

 

でも着実に

 

 

 

必ず!!

 

 

応援し続けてくれている方に喜んでもらえるお店にする!!

 

 

 

私が畑違いの料理に集中できたのは

 

私と同じくらいの熱量でワインに向き合ってくれるスタッフがいたからです

 

それと

 

まだまだ未熟な私の料理を食べ続けてくれたお客様のおかげです

 

(繰り返しになりますがありがとうございます。それと申し訳ありませんでした)

 

 

 

お店を開けてから15年間

 

どれだけの人に助けられたか…

 

 

 

通りすがりにふらりと入れるのが飲食店です

 

アイローズも変わりません

 

 

でもこんな小さなお店に

 

どれだけの人が愛情を注いでくれたのか

 

感謝なんて一言では言い表せません

 

 

 

私はいつもふざけています

 

 

態度が悪く、気に入らないお客さんは入れなかったりもします

 

金さえ握っていれば誰でも受け入れてもらえるのが普通のお店かもしれません

 

でも年々アイローズはそんな店ではなくなってきました

 

 

アイローズは私が経営するお店です

 

でもそれだけではなくなっています

 

 

15年間多くの人が大切な店として守ってくれていたお店です

 

その期待を裏切らないようにしないといけません

 

 

 

誰も想像していなかった今の状況です

 

直接伝える機会も奪われましたが

 

 

 

15年もアイローズを守ってくれた皆様

 

本当にありがとうございます

 

 

 

また一緒に美味しいワインを

 

パテーションもマスクも無く楽しめる日が来ることを祈ります

 |